【通常の花粉の1000分の1のサイズで2倍以上の時間空気中を漂う最新研究で分かった問題の“粉砕花粉”対策とは?】花粉対策の掃除機がけ 逆に花粉をまき散らしているかも!?

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今年も「花粉シーズン」がやってきました。今年のスギ花粉の飛散量は例年より多くなると予想されており、環境省は関東などで過去10年で最も多くなるとの見通しを発表しています。

例年以上に対策が必要な今年の花粉シーズンですが、中でも花粉が壊れた「粉砕花粉」には特に注意が必要です。

ナノレベルの大きさのこの花粉は長く空気中に浮遊しやすく、私たちが最も避けたい花粉の粒子です。
そして今回、花粉研究の第一人者である王先生は、排気性能が不十分な一部の掃除機が花粉を壊し、室内に排出してしまう可能性があることを明らかにしました。

そこで、詳しい最新研究結果と王先生自らが行っている花粉対策のチェックポイントをレクチャ―しま
す。

■花粉が破裂!?粉砕花粉って何?

「粉砕花粉」とは、小雨などの外部からの刺激や、都市部での排気ガス等との接触で破裂した花粉のこと。

花粉が破裂すると、花粉の中に含まれるアレル物質が空中を漂います。花粉は通常20~40μmほどの大きさですが、粉砕花粉は、マイクロレベルまたはナノレベルの超微粒子になる場合があります。

花粉が辛い方にとっては、この壊れた花粉が最も避けたい粒子と言われているため、微細な粒子
の対策を行うことが大切です。

■長時間浮遊する粉砕花粉

微粒子である「粉砕花粉」は空気中に舞いやすく、少しの動きで
簡単に舞い上がってしまいます。また、舞い上がった粒子はなかな
か下には落ちず、長時間空気中を浮遊し続けると言われています。
人の稼働でも空気中に舞い上がるため、この粒子を避けるためには、
空気中の粒子に対しても対策が必要です。

■最新研究!排気性能が不十分な掃除機は花粉をまき散らしているかも!?

小雨や排気ガス等との接触で粉砕される花粉は、「掃除機がけでも粉砕される可能性がある」という仮説のもと、実験を実施。

日本で販売される掃除機上位5社の掃除機を用いて同じ条件のもと掃除機がけをする中で、花粉が粉砕されるか、排気されるか等を調査しました。

試験方法:同じ量に正確に計量したスギ花粉を、同じ体積内で掃除機で吸引させ、各掃除機の排気口から放出された粒子を光学顕微鏡、電子顕微鏡または別の評価方法での分析や解析。

結果1

掃除機の吸引だけでは、ダストボックス内の花粉は粉々にはならない!?

スギ花粉を掃除機で吸引後に、ダストボックス内の花粉が破裂しているかどうかの「花粉破裂率」を算出。

すべての掃除機が100%に近い数字を出し、実験環境では掃除機の吸引だけでダストボックス内の花粉はほとんど破裂していないことが分かりました。

結果2

しかし、PM2.5レベルの大きさで花粉の一部の破片が排気口から出ていた!

「埼玉大学の独自計測法で花粉をどれだけ排気しないか、排気のブロック率を比較。粒子が小さければ 小さいほど、排気の中に粉砕花粉が漏れている掃除機が多いという事実が発覚しました。」

結果3

電子顕微鏡で見るレベルの小さな花粉の粒子は排出されていた

ダストボックスにたまっている花粉と掃除機の排気口から排出された花粉を電子顕微鏡で観察しました。

上記でPM2.5までブロック出来ていた掃除機も、さらに小さな微粒子になると排気口から排出されてしてしまうことが分かりました。

掃除機がけで、花粉は簡単に粉々に粉砕はされないものの花粉の微粒子放出を確認!
微粒子を排出しない排気性能が備わった掃除機を選択すべし!
今回の実験環境では花粉のみを掃除機で吸引した際の状況を確認しましたが、実環境では、ホコリやゴミと一緒に吸引するため、花粉とホコリが衝突することで花粉が粉砕される可能性があります。

また花粉シーズンは、加湿器も使用される季節で、湿度によって花粉が粉砕されやすくなり、掃除機で吸引後、粉砕された花粉が排気口から排出される可能性も十分あります。


掃除機を選ぶときは、“排気性能”に重点を置き、微粒子も排出しないものを選ぶのがポイントです。

■これも取り入れて!花粉のプロが実践する室内でできる花粉対策

室内では他にも、粉砕花粉から自分を守るポイントがあります。本格的に花粉シーズンが始まる前に対策をして、春を気持ちよく迎えましょう。

▽花粉がたまりやすい場所見逃してない?掃除時は家ナカ花粉マップを要チェック

部屋の中には花粉が入りやすい・たまりやすい「花粉スポット」が存在します。

掃除の際に花粉マップのポイントに注意することで、花粉の影響を最小限に抑えることができます。

▽まずはここから!花粉を持ち込まないor少なくする花粉対策チェックシート

屋内でできる花粉の対策は、掃除以外にもたくさんあります。ここでは、王先生が実践している花粉対策をリストアップしてご紹介します。

空気清浄機の正しい選び方は?
微粒子である「粉砕花粉」は空気中に舞い上がりやすく、少しの動きで簡単に舞い上がってしまいます。
また、舞い上がった粒子はなかなか下には落ちず、長時間空気中を浮遊し続けます。

空気中に浮遊する微細な粒子を部屋の空気を循環させることで動かし、こういった微細な粉砕花粉まで除去することができる高性能なHEPAフィルターが付いたものを選びましょう。

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