
近年、特に問題視されている「少子化問題」。さらにコロナ禍によって「産み控え」をするご夫婦も多数いるということが現実となっています。
共働き世帯がほぼ半数以上を占めている日本で、妊活はパートナーとの良好な関係がある上で限られた時間でどのように進めていくかが重要課題。
また、妊娠・出産を希望する女性の10.5%が、オミクロン株の影響で妊活を延期しているということが判明し、ますます「産み控え」は加速化しています。
出典:2021年1月 ROLLCAKE株式会社「コロナ禍の“妊娠・出産”に関する意識調査」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000036258.html)
大好きなパートナーと自分の遺伝子を持つ子供を持つことは、やはり女性にとっては一番の理想です。
そんな中、妊活を積極的に取り入れている企業で社員が妊活をする際に気を使わずに通院できる制度を導入している「トゥモローゲート株式会社」の妊活タイムという制度をご紹介します。
また、「仲間を愛し、家族を大切にしよう」という会社のバリューにマッチし、少子高齢化をはじめとする社会問題の解決に微力ながら貢献できるかもしれないという思いから、新たな妊活タイムを導入しようと決めた「トゥモローゲート株式会社 代表の西崎さん」にもインタビューしましたので、ぜひご覧ください。

トゥモローゲート株式会社は、不妊治療中の社員に対して当日でも申請なく通院ができる制度「妊活タイム」を導入しました。
西崎代表は、妊活タイムについて次のようにコメントしています。
-妊活のイメージを変えるきっかけに
公の場では話しづらい。周りに隠しながら治療しなければいけない。そんな妊活のイメージを変えるきっかけになりえる、素晴らしい提案だと思いました。またユーモアがあって意味が分かりやすいネーミングも同じく素晴らしいと思いました。
-社会問題を解決する小さな1歩に
「仕事が忙しいから」という理由で妊活を制限しなくていいようにバックアップすることで、仕事もプライベートも充実させられる職場環境をつくっていきたいです。
またこの取り組みが社会に広がり、結果として社会問題を解決する小さな一歩になることを期待しています。
-会社のバリューにマッチし導入を即決
社内で福利厚生案を募集した際に社員から提案があったことがきっかけです。少子高齢化をはじめとする社会問題の解決に微力ながら貢献できるかもしれないと感じたこと。
そして「仲間を愛し、家族を大切にしよう」という会社のバリューにマッチすることもあり導入を即決しました。
■多くの家族が直面する問題

日本では5.5組に1組の夫婦が不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)と回答*1しています。
妊活(妊娠活動)は経済的にも精神的にも負担が大きく、上司や同僚に相談できないまま仕事との両立に悩む方が依然として多いのも現実です。
不妊治療を専門とする*2「はらメディカルクリニック」の記事によると、「受けたことがある(または現在受けている)」と回答した人の中で仕事と両立している夫婦は53.2%。
そのうち約96%が「不妊治療と仕事の両立は難しい」と回答しており、4人に1人が両立は難しいという理由で仕事を退職しています。
そしてなんと、仕事を辞めるのではなく妊活を辞める決断をした方もいるというのが現状です。
今回導入した「妊活タイム」では、仕事か妊活どちらかを犠牲にするのではなく自由に選ぶことができ、会社として妊活を支援できる環境でありたいという思いが込められています。
※厚生労働省”不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック”(https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/dl/30l.pdf)
※はらメディカルクリニック“不妊治療と仕事の両立”記事(https://www.haramedical.or.jp/content/infertility/works)
■きっかけはある社員の一言
トゥモローゲート株式会社には社員からの提案を歓迎する「社内福利厚生案公募制度」があります。
今回の「妊活タイム」はこの制度を活かし、社員の提案で採用されたものです。
不妊治療をしていると突発的に朝から病院に行き対応を求められることがある、そんな時に会社に申請することなく勤務時間中に通院ができると嬉しい、というストレートな悩みを提示してくれたものでした。
その他にも中期の経営ビジョン「2025年までに大阪で一番オモシロイ会社をつくる」にもとづいたオモシロイ福利厚生をたくさん設計しています。
コロナ禍で失われてしまった卒業旅行の機会を社会人になってから取得できる制度「卒業旅行休暇」やTwitterの投稿が1万リツイート以上を記録した場合、特別休暇を1日取得できる「バズ休」など様々な制度が日々誕生しています。
今後も社員の意見を取り入れながら、多様なライフスタイルに応じた新しい制度を導入していきます。
<代表取締役:西崎 康平氏へのインタビュー>

インタビュー内容:「仲間を愛し、家族を大切にしよう」という会社のバリューにマッチし、少子高齢化をはじめとする社会問題の解決に微力ながら貢献できるかもしれないという思いから、新たな妊活タイムを導入しようと決めたということですが、やはりコロナ禍で産み控えをされている女性の方々に向けてのメッセージ性も込めての今回の妊活タイムの導入にナルのでしょうか。
→今回の「妊活タイム」は「妊活」そのものを社員が制限しなくてもいいように作った制度ですが、まさに目の前のコロナ禍での「産み控え」は実際に社内でも話題に上がることがありました。
そのような社会的な状況の変化にも柔軟に対応していくことで、少しでも社会が良くなることを願っています。
■西崎 康平 プロフィール
トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者。地元福岡の大学を卒業後、人材コンサルティング会社に入社し24歳で大阪支社長に就任。
2010年にトゥモローゲートを設立。会社の理念やビジョンを可視化しWEBやグラフィック、映像を駆使して企業の魅力を最大化するブランディング事業を展開。
Youtube、Twitter、Tiktokなど日本一SNSに時間を使う社長で総フォロワーは20万人を超える。
<会社概要>
社名 :トゥモローゲート株式会社
設立 :2010年4月1日
資本金 :4,500万円
従業員数:36名(2022年2月時点)
事業所 :大阪本社 〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋1-6-32 アニーズビル2階