
フィンランドには、国内におよそ320万件のサウナが存在します。「サウナ」はフィンランド文化の一部で、日常生活におけるフィンランド人のウェルビーイングの源です。
そのフィンランド式サウナの伝統が、ユネスコ人類の無形文化遺産への代表一覧表に2020年12月17日指名されました。24か国の代表者からなる総会にて、パリで決議されました。
フィンランド人は、90%近くが週に1回サウナ入浴している!

フィンランドの人々にとって欠かせない文化や習慣である「サウナ」。その伝統は、親から子へ、又は無数の様々なサウナクラブによって、継承されています。
サウナの加熱方法、サウナに関する慣習や伝統、又、歌、神話、昔話にあるサウナ入浴など、一つ一つが生きた遺産です。
サウナはリラックスの場であり、会話の場でもあるという考えをもつフィンランドでは、サウナで会議をしたり、サウナで親しい友人を呼んでおもてなしをしたりと、日本でのサウナとは全く変わった考えをもっています。
フィンランド人の90%近くが週に1回サウナ入浴していることが、サウナ入浴の継承においての重要点となっており、その圧倒的な人気は数字にも色濃く表れています。
フィンランドサウナクラブのリトバ・オメロルオマ氏は、「サウナ入浴は、私達、フィンランド人にとって、代々引き継がれる大切で愛すべき伝統です。ユネスコの承認は、大変光栄です。同時に、サウナクラブの相互協力など、この分野における活動が今後さらに増えることでしょう。」と、感謝の辞を述べました。
フィンランド人にとって、サウナは切っても切れない文化

「サウナ」は、フィンランド人の日常、お祝い、幸福、生活習慣において切っても切れない文化です。サウナ内では、人間関係の平等さやお互いを尊重することが重視されます。
フィンランドのサウナで欠かせないのが、‘ヴィヒタ(vihta)’ と呼ばれる、新鮮な白樺を集めて作る小枝の束です。サウナの中では、それでやさしく体をたたくことで、血行が良くなり、肌もつるつるになるなど、美容効果とリラックス効果があると言われています。
アンニカ・サーリッコ科学・文化大臣は、「サウナの伝統は、フィンランド初の無形文化遺産の代表一覧表登録件であり、登録により世界中で、更に私達のサウナ文化がより一層知れ渡ることになるでしょう。すべてのサウナ愛好家達が、この事を誇りに思うでしょう。」と、喜びの辞を述べました。
サウナの伝統の継承を維持する
北欧の国フィンランドでは、サウナ文化は根強く振興されています。代表一覧表に登録されるフィンランド式サウナの伝統に関する様々な慣習を保護する為に努めなければいけません。
振興の上に独自のサウナの伝統の継承を維持し、フィンランド式サウナ文化の重要さを慣習文化、幸福、民主主義の一部として紹介します。
その背景には、フィンランドのサウナ社会、及びその他サウナ文化を促進している関係者など多くの人々が影響しています。
背景: ユネスコの条約と代表一覧表
2013年、フィンランドは、ユネスコ無形文化遺産の保護に関する条約に署名しました。条約の目的は、無形文化遺産の保護の促進、及び人類、社会、又は集団による様々な文化遺産の可視化促進です。
無形文化遺産とは、口承、芸能、社会的慣習、儀式、祭礼、又は自然及び万物に関する知識、技能及び慣習などです。フィンランド遺産庁(Museovirasto/ The Finnish Heritec Agency)が、条約を施行する責任を負っています。
条約には、文化遺産を全国的、及び国際的に一覧表にすることも含まれています。ユネスコは、2つの無形文化遺産の一覧表と最善の慣習の登録を保持します。
一覧表を基に、生きた遺産の可視化を可能にし、国家間で良い慣習を分かち合うことができます。
フィンランドでは、リビングヘリテージのWiki一覧表が無形文化遺産を収集しています。Wiki一覧表からリビングヘリテージの国内一覧表を検索することができます。
Wiki一覧表には、現在175件登録があり、国内一覧表では、64件登録があります。フィンランドの次回の推薦は、「カウスティネンのバイオリン演奏」に関することです。フィンランドは、北欧諸国の「鎧張り工法の船」に関する推薦にも参加しています。両件とも2021年12月に下される決定を待っています。
■参考URL/ハッシュタグ
https://www.museovirasto.fi/en/media/sauna
#sauna #Unesco #Finland #フィンランド #ユネスコ無形文化遺産
Visit Finlandについて:
Visit Finlandは、旅行歳としてのフィンランドブランドを発展させ、海外旅行者にフィンランドをプロモーションし、旅行業界の企業のグローバル化を支援しています。旅行先や地域、旅行産業ビジネス、その他の輸出関連企業および大使館と協力しています。Visit FinlandはBusiness Finlandのグループ機関です。 http://www.visitfinland.com
-北欧の国・フィンランドについて-
2019年には世界最年少34歳の女性首相が誕生し、小さな国で有りながら有休消化100%、在宅勤務が3割、日常の習慣がサウナ、1日2回のコーヒー休憩など、独自の働き方や生活習慣がある国フィンランド。
世界幸福度ランキングで3年連続1位を獲得するなど、どうしてフィンランドは幸福に溢れているのでしょうか。
その魅力に迫りたいと思います!

北欧の国フィンランドは日本から一番近いヨーロッパの国で、直行便で約10時間ほどの場所に位置しています。
国内にはなんと188,000という何千もの湖が存在し、何千もの森に囲まれている広大な国です。フィンランドの国土の70%以上が、美しい森に囲まれているのです。
あてもなく散歩することのできる自然豊かな環境、サウナ、そして世界で最もきれいな水があり、空気を吸える場所として知られています。
その美しい景観を見ながら、自然とともに過ごす生活はどのような生活なのでしょうか。
-美しいオーロラを見ることができます-

オーロラはフィンランド各地、とりわけ北極圏ラップランドで8月末から3月末頃まで見られる自然現象。フィンランドの北へ行けば行くほど見られる確率が上がります。
運が良ければ、フィンランド各地で8月以降に見られるオーロラを鑑賞することもできるかもしれません。
-自然享受権について-
フィンランドの「自然享受権」 (フィンランド語で、Jokamiehen Oikeus)とは、誰でも自然の中の好きな場所を自由に歩けるという権利です。
森の中を自由に自然の中を歩き回り、果実などを摘み楽しむ習慣があるフィンランド。


世界で一番栄養価の高いベリーは、フィンランドの森で自生しています。
フィンランドでは、自然享受権という制度のおかげで美しい森でベリーを摘んだり、楽しい時間を過ごしたり、リラックスしたりすることができます。ベリーを調理して、ビタミンたっぷりの飲み物でリフレッシュしてください!
-花冠を作る-

夏至祭はフィンランド人が 1 年で一番明るい時をお祝いするものです。自然の花で作った花冠は夏至祭のお祝いに欠かせないアクセサリーです。
精神療法で「ネイチャーセラピー」という治療法があり、自然の中で草花や木々と触れ合うことで心と体を癒やしてくれます。
今は、不要不急の外出は控えることも大切ですが、ソーシャルディスタンスを取りながら、自然のある公園を散歩するのは気分転換にもなり良いと思います。
犬の散歩や、自然を観ながらジョギングなどもいいかもしれないですね。
フィンランド人が大切にしている幸せになる方法「SISU」とは
フィンランド人にとって、湖畔のサマーコテージで過ごすサウナのひとときが最も至福を感じる時と言われています。世界幸福度ランキングで3年連続1位を獲得するなど、フィンランドは世界で一番幸福な国として有名です。
また、フィンランド人が大切にしている幸せになる方法「SISU」も今注目を浴びています。
SISUとはフィンランドの人々に古くから受け継がれる特別な精神力のことで、「フィンランド魂」を意味します。厳しい状況で発揮されるしなやかな精神性、困難に立ち向かう勇敢さ、忍耐などを指す言葉です。そんな「折れない心」は日々の健やかな心身に宿るとされています。
より忍耐が必要な今だからこそSISUに注目が集まっており、SISUについて書かれた書籍も販売され、売れ行きを伸ばしているそう。
-サンタクロースの国-

フィンランドは、サンタクロースがいる国として有名です。フィンランド北部のロヴァニエミ市近郊にはサンタクロース村というアミューズメントパークがあり、ここから年間70万通のサンタの手紙が世界の子どもたちへ送られていきます。
クリスマスシーズンでなくても、夏でも冬でも、ここに行けば一年中サンタに会うことができます。
-8ヶ月続くスキーシーズン-
フィンランドでは、なんとスキーを長く楽しめる国なんです。

10月後半から5月まで、6か月以上も続くスキーシーズン。これだけ長くスキーを楽しめる国はフィンランドだけ。
-コーヒー好きが多い国-

フィンランド人は、ほとんどの国民全員がコーヒーが大好き。世界中のどの国よりも、フィンランド人一人当たりのコーヒー消費量が多いのです。

フィンランド国内では、美味しいコーヒーショップがたくさん。コーヒーに合うスイーツも。
おうちで過ごす時間が多い今、一から豆を挽いて自分オリジナルのコーヒーを作ってのんびり過ごすのもいいかも。

湖水地方では、「モッキ」と呼ばれるサマーコテージでのフィンランド人が好む過ごし方や、ベリー摘み、サウナ、湖での水遊びなどを学ぶことができます。
旅は、太陽の光が降り注ぐ西岸のトゥルクや群島地域へと続き、夏至祭をお祝いした後、日本でも多くの人に愛されるフィンランドの象徴的キャラクターであるムーミンに会いに行きます。
-ムーミンの故郷-

才能あるフィンランド人の作家・イラストレーター、トーベ・ヤンソンが創り出したムーミン一家の存在には、自然の中で隠喩的に、そしてナーンタリのムーミンワールドやタンペレのムーミン博物館で実際に触れることができます。
-デザイン大国-
世界で一番模倣されたり、賞賛されているデザインや建築のいくつかはフィンランドデザインなのです。
その一つとして、「marimekko」が有名です。



ジェームス・ボンドのお気に入りの椅子、エーロ・アールニオ(Eero Aarnio)のボール・チェアや、ジャッキー・Oが着たマリメッコのウニッコ柄など、フィンランドは何十年にもわたり、流行を作ってきたのです。
-異国情緒溢れる雰囲気の首都ヘルシンキ-

フィンランドの首都ヘルシンキの有名なランドマーク、帝政様式の元老院広場と白い大聖堂は有名な観光スポット。

フィンランド人は自転車に乗るのが大好きです。JOPO(ヨポ)と呼ばれる自転車で海辺の心地よい風を楽しみながらサイクリングしてみると、街の魅力をまったく新しい形で発見することができます。
今日本でも外出自粛でずっと家にいると運動不足になりがちですが、スーパーやちょっとした用事にでかける時などは自転車で移動することで運動不足の解消にもなります。
気分転換にもなる自転車での移動で、一年を初めて見ませんか?
コロナ禍でフィンランドから学ぶ哲学
北欧の国フィンランドは、世界各国の中でも自然がたくさん溢れる国。自然からのインスピレーションを受け、大切な人と過ごす日々の時間を大切にしています。
サウナに行ったり、森の中で野生のベリーを採ったり、自然からのインスピレーションを受けている家具や雑貨で家の中を明るく楽しくする工夫をし、おうち時間を大切にしている国しでもあります。
自由、平等、福利、健康、寛容さなどの要素を基準にした世界156カ国の幸福度ランキングで、フィンランドが1位になり、ムーミンから人生哲学を学んだりと、日常生活の中で見つかる小さな事にありがたみと幸せを感じます。
コロナ禍の中、おうち時間を過ごす時間が多い今、改めてフィンランドの自然と共存しながらのサステイナブルな生き方や生活習慣から学ぶこともあるかもしれません。
コロナ禍の中、大好きな海外旅行に行けない。いつか行きたいなと思っておられる方に、せっかくですのでおうちで過ごす時間自然溢れるフィンランドの生活や文化に触れてみませんか。
フィンランドを体験できる施設
北欧のライフスタイルが体験できる施設「metsa village(メッツァビレッジ)」

埼玉県飯能市宮沢湖周辺にあるこころの豊かさにつながる北欧のライフスタイルを体験できる施設「メッツァビレッジ」では、入場は無料でフィンランドの国について学んだり、習慣や文化を体験することができます。
自然を日常的に体感できる自然豊かな公園機能を維持し、自然を身近に感じて頂ける施設やアクティビティや、新鮮な地元野菜や北欧雑貨などを購入できるマーケットやショップ、レストラン・カフェ施設、ワークショップ施設等も開催され、様々なフィンランドの世界観を体感できます。
<「metsa(メッツァ)」について>

”北欧時間が流れる森と湖での体験を通じて、こころの豊かさの本質に気づき、日常生活へと持ち帰れる場所“を目指す「メッツァ」。
フィンテックグローバル株式会社および株式会社ムーミン物語が運営する北欧のライフスタイルを体験できる2018年に開業した「メッツァビレッジ」と、ムーミンの物語を主題とした2019年3月に開業した「ムーミンバレーパーク」の2つのゾーンから構成されています。
フィンランドの世界観を体感して、学んでみませんか?
「metsa(メッツァ)」公式サイト:https://metsa-hanno.com/
ちなみに、在日フィンランド大使館に2020年10月に正式にオープンしたパビリオンの名前も「メッツァ・パビリオン」と言います。
ここでは、日本旅行業界関係者がフィンランドの旅行業界のサプライヤーとバーチャルに会える BtoB イベントや、フィンランドサウナアンバサダーが参加するイベントなどが予定されています。
メッツァ・パビリオンに関する詳細はこちら:https://www.visitfinland.com/ja/kiji/metsa-pavilion/