2021年度に水都大阪に大阪中之島美術館が誕生します。

-大阪中之島美術館 外観イメージ(大阪市提供)設計:遠藤克彦建築研究所-

2021年度、大阪・中之島に新しく美術館が誕生します。その名前は、『大阪中之島美術館』。

新設でありながら、準備室として約30年の活動歴をもつ美術館を同館プレスリリース(2020年2月27日発行)に沿って、ご紹介します。

プレスリリースのURLはこちらです。(大阪中之島美術館準備室公式ホームページ) http://www.nak-osaka.jp/press/release/release_200227.pdf)

設計は、遠藤克彦建築研究所が手がけ、大阪と世界の近代・現代美術をテーマとし、大阪の実業家・山本發次郎(1887〜1951)のコレクション、モディリアーニの裸婦像、具体美術協会のリーダー・吉原治良の作品、洋画家の佐伯祐三作品他、5,700点を超える作品が所蔵される予定で、国内トップクラスのミュージアムを目指します。

水都大阪に新しく誕生する大阪中之島美術館のシンボルマークならびにロゴタイプが決定しました。

略称は NAKKA (読み:ナッカ)。

これにより、美術館建築とともに 大阪中之島美術館のイメージを形成する重要な要素がすべて揃いました。

美術館が人々に愛されながら、発展的に存続していくためには、この2つの要素が大きな鍵となることでしょう。

シンボルマークとロゴタイプについて詳しくご紹介します。

シンボルマークとヴィジュアル・アイデンティティ(VI)コンセプトについて

●大阪中之島美術館 ヴィジュアル・アイデンティティ(VI)制作者 大西隆介氏

大西隆介 (おおにし・たかすけ):アートディレクター、株式会社 direction Q 代表

-大西隆介氏-

●プロフィール●

1976年 埼玉県生まれ。

日本大学法学部法律学科を経て、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。2009年 direction Q 開始。

ブランドイメージの設計から運用に至るまでのトータルディレクションを手掛ける一方、文化・芸術事業関連の支援も積極的に行う。

主な仕事に梅田スカイビルの空中庭園VIおよびサイン(2018年)、代官山ヒルサイドテラス50周年記念事業のトータルディレクション(2019年)、ヨコハマトリエンナーレ2017の広報デザイン、谷川俊太郎 『せんはうたう』(2013年)、吉本ばなな 『下北沢について』(2013-2015年)の装丁など。 長岡造形大学非常勤講師。www.direction-q.com

シンボルマークについて

”美術館の外観と頭文字のNをモチーフにしたシンボルマーク。「未来に向かって変化する美術館」を表現。”

●VIコンセプト:「未来に向かって変化する美術館」です。

シンボルマークの設計背景には、その造形が統一されたイメージでありながらも、美術館活動に関わるあらゆるシーンで応用展開していくことを前提にしています。

●基本要素

-Symbol Mark-

-SymbolMark

さまざまな人と活動が交錯し、未来に向かって中之島エリアを盛りあげていく大阪中之島美術館の基本方針を、変化するVIによって表現していきたいと考えています。

来館する人々が、変化に富んだ独自のVIイメージに触れることで、これまでにない新しい美術館を感じていただければ幸いです。

 

-Motif-

-Motif

特徴的な美術館の黒い外観とNakanoshimaの頭文字の 「N」をモチーフにしてデザインしました。建築と名称の頭文字がリンクした造形は、瞬時に美術館を連想させます。

マーク自体が明快に美術館を表しているので、人々が「あの黒い外観の美術館だよ」と、マーク自体がコミュニケーションの役割を担うことができます。

なお、マークの比率は建築図面を参考にして割り出しました。上下のホワイトスペースは、実際の建築に切り欠くように入っているガラス面 のイメージを取り入れたものです。

このシンボルマークは、中之島の頭文字のNでなければ成立しなかったマークとも言えます。

ロゴタイプについて

ロゴタイプ(美術館の名称部分の文字)は、直線的で横長なシンボルマークと響き合うように、細く軽やかなラインを用いて平体(通常よりも横長の文字)に設計しました。

●ロゴタイプ【日本語】

-Logo Type(JP)-

この軽快なロゴタイプは、誰もがアクセスできる気軽さと親しみやすさ、美術館の先進性を表現しています。

●ロゴタイプ【欧文】

-Logo Type(EN)-

また、欧文ロゴタイプの頭文字「N・M・A」を横に伸ばすことで、変化を表すと同時にロゴタイプとして組んだときの独自性を高めました。

略称 NAKKA について

大阪中之島美術館の英語名である「NAKANOSHIMA MUSEUM OF ART, OSAKA」から、最初の3文字の「NAK」、最後の2文字「KA」を組み合わせた略称が決定しました。

はじけるような軽快な発音の略称「NAKKA/ナッカ」は、大阪に誕生する新しい美術館を連想させます。

新しい時代を表現するかのような先進性のある軽快な略称「NAKKA/ナッカ」。

訪れる人々を、たちまち新しい世界観へ引き込むような美術館になるのでしょうか。

大阪中之島美術館におけるヴィジュアル・アイデンティティ (VI) 事業について

大阪中之島美術館は5,700点を超える美術品を所蔵し、歴史的にも文化的にも豊かなエリアである中之島を拠点に、大阪の文化振興や都市魅力の向上に貢献することをめざしています。

美術館におけるVIの構築とは、シンボルマークをはじめとして、情報発信ツール、館内案内やサイン、さらには、ミュージアムグッズのパッケージといった様々な視覚的イメージを統一的にプロデュースするものです。

大阪中之島美術館では、このたび構築したVIをもとに、美術館のイメージ戦略とブランディングの確立に取り組むとともに、市民の皆様をはじめ国内外の人々にとって魅力的で親しみやすい美術館となるよう努めてまいります。

VI 制作者の選定について

大阪中之島美術館は2018年(平成30年)度に、ヴィジュアル・アイデンティティ(VI)を構築するデザイナーを、将来の美術館イメージを創造する未来志向の事業者の応募を期待して、「公募型企画競争(プロポーザル方式)」によって選定しました。

審査は2段階方式で行われ、26の応募者からdirection Q が最優秀提案者に選ばれました。

なお、選定にあたり、片岡真実氏(森美術館チーフ・キュレーター ※当時。現森美術館館長)、澁谷克彦氏(クリエイティブディレクター/女子美術大学教授)、藤本幸三氏(アーティスティックディレクター/株式会社ジンズ コーポレートアドバイザー)、松井桂三氏(クリエイティブディレクター/大阪芸術大学短期大学部デザイン美術学科学科長)の4名の有識者の方々に審査をお願いしました。

-初代館長について-

大阪中之島美術館の初代館長には、1992年より大阪市立近代美術館建設準備室学芸員を務めてきた菅谷富夫さんが就任します。

-菅谷富夫氏-

●菅谷富夫プロフィール●

・1958年 千葉県生まれ

・1990年 財団法人滋賀県陶芸の森学芸員

・1992年 大阪市立近代美術館建設準備室学芸員

・2017年より大阪中之島美術館準備室長

近代デザイン、写真、現代美術の分野を担当する一方、新しい美術館整備 を統括する。館外においても上記分野の批評・評論活動を多数行う。 主な展覧会は「美術都市・大阪の発見」展(1998年)「早川良雄の時代」 展(2002年)など。共著に『都市デザインの手法』(1998年)『デザイン 史を学ぶクリティカルワーズ』(2006年)など。

”1992年に学芸員として大阪市立近代美術館建設準備室に配属されて以降、近代デザインや現代美術など の分野を専門として展覧会や評論活動を行うとともに、美術館の整備を統括してきました。大阪中之島美術館では PFIによるコンセッション方式を導入し、事業者と一体となりながら運営します。”

●大阪中之島美術館の初代館長就任にあたって

大阪はいま、数十年に一度の大きな変化の時を迎えています。

2025年の大阪・関西万博開催に向けて、未来の設計図を描こうとしているともいえるでしょう。こうした時期に開館する大阪中之島美術館もその一翼を担うことを期待されています。

アメデオ・モディリアーニ、佐伯祐三、吉原治良の 作品をはじめ当館のコレクションの充実ぶりは国内トップクラスを誇るものです。

新しい美術館では多くの優れた作品を収集・保存し、その意義を研究、展示するのはもちろんですが、それにとどまらず、大阪にある美術館として新たな視点を提示し、来館するみなさま自身がそこに未来の価値を見出すことのできる場となってまいります。

そのためには本格的なアーカイブなどの施 設を充実させるとともに、国内外の他の美術館をはじめ 教育・研究機関や企業、NPOなど多様な機関と連携して 活動を展開していきます。  

開館後は多くのみなさまにご来館いただき、愛される美術館にしていきたいと思っております。

2020年2月6日付 大阪中之島美術館PRESS Releaseより

館長は学芸員とともにPFIに出向し、これまでの知見を発揮した魅力的な展覧会を開催するなど、大阪中之島美術館をリードしていきます。

外観イメージ-

水都大阪に新たに誕生する大阪中之島美術館

黒い外観に白のモチーフが個性的な美術館は、中之島の新しいランドマークに。

-大阪中之島美術館 外観イメージ (大阪市提供) 設計:遠藤克彦建築研究所-

巨大な彫刻を思わせるような黒い外観が印象的。

個性的で新しい時代を表現するかのような外観は、思わず目を引きそうです。

内観イメージ

美術館の建築の中心には、 1階から5階まで吹き抜ける 立体的な空間「パッサージュ」が位置し、 昼夜問わず賑わうパブリックスペースとなります。

-大阪中之島美術館 内観イメージ(大阪市提供) 設計:遠藤克彦建築研究所-

個性的で存在感のある外観に、天井が高く広く設けた1階から5階まで吹き抜ける構造の、光に満ちたパッサージュ空間。

また、公園のようなオープンスペースを設置し、都市のオアシスとなるような空間へ。

さらに、道路に面してカフェ、レストランを配置し、だれもが気軽に訪れられるような美術館を目指します。

新しい時代に誕生する大阪中之島美術館

期待に満ちあふれています。また、新情報があれば紹介していきたいと思いますので、お楽しみに。

■大阪中之島美術館・概要■

名称:大阪中之島美術館
オープン時期:2021年度
所在地:大阪府大阪市北区中之島4丁目
階数:地上5階建て(地階なし)
フロア構成:
1階 サービス施設(店舗等)、講堂、研修室
2階 親子休憩室、アーカイブズ閲覧室
3階 収蔵庫、一時保管庫
4階 コレクション展示室
5階 企画展示室

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